2016年3月18日金曜日

くらうん(富山県高岡市) ※移転


※古定塚町に移転


1958年開業の自家焙煎珈琲店 くらうんさん。
駅前の大通りとは少し離れた、閑静な歓楽街の一角にあるお店です。


店内は広々としていて、見渡す限りに昭和の面影が残っています。
照明は薄暗く、つみきのような板が敷き詰められた床を歩くと、かたかたという音がお店中に響き渡ります。




独特なデザインが多く、なかでも目を引くのがこちらの天井です。同じ間隔で吊るされたシンプルなグレーのパネルに、煌びやかなシャンデリア。今でも十分通用するデザインだと思います。少し歪んでいたりするところもありますが、そこもまた味わい深さを感じさせます。


前日あまり眠れていないこともありしゃきっと目覚めたい気分だったので、深煎りのエチオピアを注文。
薫り高く突き抜ける苦さ。くらうんさんでは一番よく売れている銘柄だそうです。

東京南千住のカフェ バッハのオーナー、田口護氏の教えを受けたというこだわりの自家焙煎コーヒー豆は、地元だけでなく県外からのオーダーもあるとのこと。ネットでも取り寄せることができるので、気に入られた方はぜひ!




ところで、クラウン会館と呼ばれるこちらのビル。
店内にも負けず劣らずの個性的な概観で目を奪われてしまいました。



建物正面の輪っかアート。コーヒーの泡を表現したものなのか、それともまさかフジツボ・・・?
蓮コラが苦手な人は失神してしまいそう。


レンガのムラが奥ゆかしい。





お店の入口を横に進むと、宴会場に続く階段が。現在は使われていません。

近所の方のお話によると、建物が老朽化で危険な状態にあるらしく、年内あるいは数年以内に解体し、高岡高校の近くに移転するとのことでした。富山は純喫茶ツタヤさんやチェリオさんなど、移転や改装といった形でお店を継続しているところも多いので、どんな再スタートを切るのかとても楽しみです。

しかし、もう二度と使われることはないんだろうなぁと考えると、少しだけ寂しくなりました。







住所 〒933-0023 富山県高岡市末広町37
電話 0766-22-6100

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